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僕がまだぺ〜ぺ〜のアシスタントで右も左も分からない頃の話、体育館ぐらいある広いスタジオでのCM撮影。完璧に作りあげられた背景とライティング、1人の少女がその中央にある立ち位置につくのを20〜30人近いスタッフが待っていた。しばらくして彼女はレンズの前に立った。たぶん15〜16歳だったろう。制作費や放映料、商品宣伝効果や人間の数。何十億もの金銭と彼女の笑顔。僕には別世界の人だった。その頃まだ芸能人というだけで何処か地に足の付かない感じがあって一喝されたのを覚えている。「おまえ、芸能人のオーラに負けるぞ」「はい」必死に写真にしがみついていた。今、その彼女は「捕らわれの人」になってしまった。彼女の裏にある悲しみが悲しい。
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