もちろん人の名前。彼とはもう3~4年の付き合いになる。性格的にはとても人なつっこい、明るい、頑張り屋。自分より確か7つぐらい歳は下になる。職業は美容師。地方では、割と大きな美容院でもある。彼、そして店の彼ら。あっ、そうだ。僕は地方のカメラマンをやっている。だから仕事的な付き合いもあるけど多くは作品作りの部分で共通の作業をしている。今日、そんな彼がこう漏らした。「ほんと皆さんに僕たちは助けられている。だから、すごいみんなに感謝している。そして、その期待のような物を裏切らないようにがんばろうと思う。」と、まぁ、職業がら彼の口からでる言葉は幾分軽く聞こえる。いつもの僕なら「あっそう。」と軽く聞き流す。はずだったが、今日はいつもと何か違った。彼の本音の言葉だとかんじた。僕はしゃべり言葉をあまり信じない。それは僕自身が素直な言葉表現が苦手だからかも知れない。そして、人や世間や自分自身でさえ物事を斜めに見て感じる人間。それは、僕の才能でもあるし武器のようなとこもある。それが何か恥ずかしく感じた。自分が小さく感じたのだ。彼は過去から今まで本音の言葉を持っていたように思う。子供のように無邪気に明るく表現出来る才能を持っていた。きっと。彼の持っているその才能が僕もほしい。うらやましく感じた。そして、もっともっと人間として成長がしたいと思う。
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